実務補習の準備

筆記試験に合格して口述試験を無事に終えた方は、口述試験後の合格発表までの数週間を少しもどかしい気持ちで過ごしているのではないかと思います。口述試験はほぼ全員が通過できる面接形式の試験ですが、「ほぼ」という点が示すように実際には数名の口述試験不合格者が存在します(平成26年度は5名、平成27年度は不合格者はゼロでした)。当日試験が受験できなかった等の事情も含む数名だとは思いますが、それでも100%ではない以上、もしかしたら…と考えてしまうので、この期間は今一つ晴れ晴れとした気分にはなれない期間かもしれません。

 

ただ、合格発表が終わると、実務補習に向けた手続きが始まります。[実務補習は貴重なチャンス]でも書きましたが、もし合格できたのであれば、時間や費用の負担があったとしても、この実務補習こそしっかりと経験をして無事に中小企業診断士として登録することをお勧めします。

 

合格発表前に行っておいた方が良いこと
合格発表を迎える迄の期間に最初に行うことは、この資格との今後の付き合い方を考え、自分自身が資格取得を通じてどうなろうとしていたのかを改めて検討することだと思います。受験プロセスを自己啓発ととらえて経験してみたかっただけなのか、キャリアアップや転職を意識したステータスなのか。もしくは中小企業を支援することで社会貢献をやってみたいのか。もし結論が出せた方は、その結論に従って実務補習が必要かどうかを判断することになると思いますが、この時点で「この資格とどうつきあっていけば良いかわからない」という方こそ、是非実務補習に申し込んでください。

 

理由は、合格前の時点ではこの資格の全容が見えていない可能性が非常に高く、実務補習での経験こそがこの資格の全容を知る貴重な手がかりになるからです。もちろん、資格はあくまでもその分野への入場券のようなものなので、実務補習を終えて無事に中小企業診断士として登録をしたとしても、全容をすべてつかめるものではありません。ですが、実務補習を通じて、受験期間では決して把握できなかったこの資格の一面を知ることができます。

 

実務補習に不可欠なもの
実務補習で必要となるものと言えば、ノートPC、ワードの編集スキル、ファイル共有システムや手段、個性豊かな班のメンバーを取りまとめるリーダーシップやファシリテーションスキル..等々。有形・無形それぞれありますが、でも最も必要なものは「時間」「その時間を作り出す為の周囲の理解・協力」だと思います。私の場合、実務補習を受ける為に取得した有給休暇の日数は合計7日間でしたので、対応できなくなってしまう業務については、上司や職場の方々の理解と温かいサポートに助けられました。また、残業を終えて家に帰っても、第二の仕事として深夜まで実務補習の対応が始まるので、家族と過ごせる時間は非常に限られてしまいます。会社でも家庭でも、時間を捻出する為に周囲に支えてもらうことになるので、周囲にはしっかりと資格取得に対する熱意と必要性を伝えることが必要だと思います。

中小企業診断士 実務補習実施スケジュール


実務補習を終えると中小企業診断士という資格の新たな側面に触れられると同時に、生涯付き合える診断士仲間と出会うことになります。

今年晴れて筆記試験に合格された方は、会社や家庭では味わえない経験と新しい出会いがあることも実務補習の醍醐味として考慮に入れながら、残り数日の合格発表迄の期間でゆっくり実務補習に向けた準備を進められてください。

 

 

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