中小企業診断士試験の合格率

中小企業診断士試験の合格率は一般に数%と言われますが、平成18年からは科目別合格も導入された為、やや複雑です。結論としては、制度変更後の平成18年から平成30年の公表値(一般社団法人 中小企業協会が公開)を用いて平均的な割合を算出すると「1次試験・2次試験の合格者から単純計算をした最終合格者は対1次試験受験者数の4.8%」でした。グラフで示すと、以下のようになります。

 

 

ここからはあくまでも人数規模に対するイメージですが、例えば20名の方が中小企業診断士 1次試験に申し込んだと仮定します。

その場合、20名のうちの3~4名程度は1科目も受験していません。残りの16~17名で1次試験を受験して約3名が合格した後、前年までの1次試験通過者(2次試験不合格者)が2名程度2次試験から新たに参加して、3名+2名の合計5名ほどが2次試験を受験します。ちなみに、2次試験の場合は1次試験と異なり、申し込んでおいて受験しなかった方(グラフの④と⑤の差分)はほとんどいません。

そして、5名の2次試験受験者のうち、1名だけが口述試験に進む資格を与えられ、口述試験ではほぼ落とされることなくその1名が合格となります。このようなプロセスで(割合で考えると)20名が1名に絞り込まれることになり、平均して、毎年の1次試験受験希望者に対する合格率は約5%であると言えます。

 

また時間軸に沿って年毎の傾向を追いかけると、1次試験の申込者数・受験者数は平成22年をピークとして一度減少傾向でしたが近年は横ばいです。平成28年である2016年年初に公開された日本経済新聞社と就職・転職情報サービスの日経HRによるビジネスパーソンを対象に新たに取得したい資格(TOEIC等の語学検定含む)ランキングでは、中小企業診断士が1位となったとのことですが、昔に比べて資格としての認知度が上がってきている影響からか、若干一次試験受験者も増えたようにも見えます。

 

合格率をどう受け止めるか?
20名の中でトップを取ると考えると確かに難しく思えますし、実際に合格までの道のりを考えると、そのくらいの大変さではあるとも感じます。ただ、いかに効率的に弱点を克服しながら幅広い知識と問題への対応力を身に着けるかという部分が問われている試験ですので、例えば問題の専門性が高く、内容が高度すぎて全く理解できずに受験を諦めるという状況はおそらく発生しないはずです。その意味では、幅広い知識やマネジメントに関するスキルを学びたい方に対しては敷居は低く、また合否に関わらず、何よりも新しいことを学ぼうとすることの意義自体はとても大きいと思います。

 

前述の4.8%は、あくまでも概算であり、年毎の対1次試験希望者数に対する合格率です。科目別合格や多年度受験の制度もある為、あきらめない限りは複数回のチャンスを作りながら合格を実現できる資格ではないでしょうか。

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