中小企業診断士は「スキルの増幅器」 *前編

実際にプロとして活躍されている多くの中小企業診断士の方々とお会いしましたが、中小企業診断士は、会計士や税理士などの他の資格を持つ方々と比べると、随分と業務内容やスタイルが”個性的”です。

顧問等の立場から企業に対してアドバイスをする、補助金や創業手続きの支援をする、金融機関と連携して事業計画を描く、というように主とする業務内容も人それぞれ、さらに仕事への力加減も、趣味程度から休みも取らずに激しく働くタイプまで様々です。

このように業務内容やスタイルに幅が出る理由の一つは、中小企業診断士という資格が、ある特定の分野を深く掘り下げるスペシャリストではなく、幅広く課題を解決するジェネラリストを志向しているからであると考えます(以下の通り、1次試験の7科目はジャンルも様々)。そしてその特徴こそが、この資格を「特殊な資格」にしています。

[参考:中小企業診断士 1次試験科目]
経済学・経済政策    財務・会計    企業経営理論    運営管理    経営法務    経営情報システム    中小企業経営・中小企業政策

T型人材=「一つの深い専門性と、浅く幅広い周辺知識・経験を持つ人材」という言葉を聞いたことがありますが、この言葉を借りて図で説明すると、中小企業診断士の資格は以下のようになります。

例えば、すでに専門性が高い分野において業務経験がある方が診断士を取得した場合と、社会経験をほとんど持たない社会人が診断士を取得した場合では、その後の活躍の幅は前者の方がはるかに大きいという印象です。社会保険労務士や公認会計士のような他の資格と中小企業診断士の両方をダブルライセンスとして保持する方々などはそのお手本と言えます。

その反面、核となる専門性を持たずに中小企業診断士を名乗ると、どこか表面的な対応しかできずに色々と苦労することになります。(後編に続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください