AppleがAustinに新キャンパスの建設を発表

近年、AustinにはTech系の企業が相次いで参入していますが、2018年12月にも、AppleがAustinに新たなキャンパスを建設することを発表しました。すでにAustinには、中心市街から車で北に15マイルほど走ったエリアに大きなキャンパスを建設済みであり、発表によればすでに約6,200名(2018年12月時点)の従業員が勤務しているそうです。Austinの市内では、至る所で道路の拡幅工事や、新しいコミュニティや住宅地の開発が盛んに進められており、全体の傾向としては、古くから栄えていた中心市街から見ると、このAppleのキャンパスがあるあたりを抱える形で、北部方向に徐々に伸びている印象です。それでも、まだまだ広大な自然=開発可能なエリアは多く残っており、今回のAppleの新キャンパスも、既存のキャンパスからほど近い場所に建設される予定です。
 
 
現在のAppleのAustinキャンパスと今後の展開
 現在のAppleのキャンパスは、カリフォルニアのCupertinoにある本社に次いで大きな規模と言われており、実際に非常に広大なビル群や立体駐車場で構成されています。ただ外観はCupertinoの本社の特徴的な外観と比べると、はるかにノーマルかつシンプルであり、もし看板が無ければ、あまりAppleのキャンパスであるということには気づかないかもしれません。それでも、このキャンパスの存在により、通常の企業規模とは比べ物にならないほど多くの雇用が生まれ、土地や住宅の開発がさらに活発になってきたので、やはりGAFAの投資対象となった都市は、一定の発展が確実に約束されるのだということを実感しています。
  

Apple Austinキャンパス


 新キャンパスの投資規模は約$1 Billionですので、現在の為替で考えると1,100億円程度です。既存のキャンパスにほど近い場所に位置し、133エーカー(約53万8,000m2, 東京ドーム11.5個分以上)の広大なエリアに初期は5,000名、その後規模を拡大して最終的には15,000名まで増員する計画としています。この計画が実現した場合は、当然ながら、Austinにある企業の中では最大の規模の雇用主となります。
 
 
雇用の流動性促進や交通渋滞への影響
 住んでいる都市が衰退してくことに比べれば、発展していく方が良いのですが、一方で、巨大な資本を持つ企業の参入は、既存の他の企業にとっては脅威ともなりえます。特に雇用が一度に数千人規模で生み出されるということは、それに伴ってかなりの規模の転職(実際にこの規模になると、全米からの応募もあるので、都市内や州内に限りませんが)が生じる為、企業としてはこれまでの賃金では雇用が維持できないというリスクがでてきます。また、人口の増加は家賃の高騰や交通渋滞などにも発展します。
 
 幸いにも新キャンパスが完成するまでには、まだ時間がありそうなので、まだいろいろと心配するのは少し気がはやいのかもしれません。しばらくはAppleがAustinの中でどのように規模を拡大して、地域への影響力を強めていくのか、また他の同規模のアメリカを代表する複数の企業が、今後どの程度Austinに投資を決定するのかを追いかけようと思います。

  

  

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