1次試験科目 「経営法務」概要

 1次試験科目「経営法務」は、一言で言えば、企業経営に関する基礎的な法務関連知識を広く浅く学ぶ科目だと言えます。科目設置の目的にもある通り、あくまでも各分野には専門家(例えば弁護士等)が存在し、その専門家の支援や協力を得るために、最低限の共通言語となる用語の意味や、法務としての常識を理解しておくことを主眼としている為、理解すべき範囲や記憶する事項の”深さ”は、法務という名前から想像するよりは、ずっと少なくて済みます。
 
経営法務概要


 
二つの学習のポイント
 この科目で出題される問題には、大きく分けて定義を暗記していることを問われる問題と、法律の名称・目的や内容を理解していることを問われる問題が存在します。例えば、定義を暗記する問題としては、会社法に関する会社の機関設計パターンを問われる問題や、「特許権は出願から”20年”」というような年数を問われる問題などがあり、これらは対策としては混同せずにしっかり定義を覚えるということに尽きます。その一方で、法律の名称・目的や内容の理解を問われる問題(例:会話文に法律名や適切な会話文章を補充する問題)では、一語一句、もしくは数値を覚えるという方法では対応できないので、どちらかというと、その法律がなぜ存在するのか?どのような目的で定められたのか?という部分を抑え、文章や設問の内容が多少変更されたとしても解答できるようにしておくことが必要です。
 
2次試験との関連性
 この科目は2次試験との関連性は低く、基本的には1次試験の過去問題を中心とした学習のみで対応できます。ただし、対象となる範囲がある程度決まっていたとしても、出題の方法や問われる視点が異なることで、同じ法律の内容を問う問題であっても、問題のバリエーションは多くなる為、ある程度の応用力を身に着けられるかが得点のポイントになります。
 
文章の読解力を磨く
 また、中小企業診断士試験全般に共通しますが、試験対策中も試験中も大変多くの文章を短時間で読み、理解する力が求められます。これは、時間を意識しながら量をこなす”トレーニング”を地道に繰り返すしかないのですが、経営法務や企業経営理論などは、一問当たりの文章が多いケースがあるので、読解力を高めることを意識しながら試験対策を行うことをお勧めします。
 
 
 法務という分野は、知識として身に着けることがやや難しい分野であるとは思いますが、自身の業務が経営に近ければ近いほど、また会社外との接点が多ければ多いほど社会的な責任が生じ、必要とされる基礎知識だと言えます。そのような知識を体系的に理解する手段としても、この科目は、適切な内容になっているのではないでしょうか。
 
 
 

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