1次試験科目 「経営情報システム」概要

 中小企業診断士の資格試験が「浅く広い」分野を対象としていることを印象付ける科目の一つが、「経営情報システム」です。中小企業経営について学ぶ上で情報システムを対象とした知識が必要であるという理由から科目が設けられており、この科目の内容自体も、PCや情報通信に関する一般知識や基礎知識を問う問題から、ソフトウェアの開発方法に関する問題、統計に関する問題まで非常に幅広い分野を広く浅く覚えることになります。
 
経営情報システムの概要


 
「情報通信技術に関する基礎知識」の内容
 ここではCPU、メモリといったコンピュータの基礎知識やハードウェア・ソフトウェア、さらにはファイルやデータベース、ネットワーク、インターネット、SQL等、あまり直接的には中小企業の経営には関わらないと思えるような(笑)内容の知識を確認する問題が出題されます。この分野については、多少の更新はあるものの、基本的には出題内容がある程度決まっていることもあるので、テーマ別の主要な論点を抑えておくと得点源にすることが可能です。IT関係の職種の方や、日ごろからPCに触れ、自宅のネットワーク構築などを進めている方にしてみるとやや簡単な内容が問われる印象です。
 
 
「経営情報管理」の内容
 前半の「情報通信技術に関する基礎知識」がミクロな知識を問う問題であるのに対して、「経営情報管理」ではややマクロな視点で情報システムについて理解が必要になります。PCやネットワークの活用方法や最終的には経営に活用することを志向する内容である為、情報システムの種類や、ネットワークの活用に関する設問、情報システムの運用やセキュリティ対策などについても出題の対象となります。また統計の分野は出題の視点が様々である割にはしっかり理解しようとすると非常に時間を要する分野になるので、ある程度割り切って学習を進めなければ貴重な学習時間を吸い取られるので注意が必要です。
 
 
 2次試験との関連性は、それほど高くありませんが、一昔前に比べると情報処理の重要性はますます高まってきており、2次試験においては特に事例II(マーケティングに関する事例)や、事例III(生産/技術に関する事例)においてグラフや数値テーブル・データを読み解くような問題が出題される傾向にあります。2次試験の事例であっても複雑な数値解析を要求されるわけではないので、統計の分野が役に立つという訳ではないものの、どちらかというと情報をどのように活用するか、どういった情報を何に使うと効率や効果が高められるかという概念を知ることに意味があるように思えます。
 
 
 この科目も、得意・不得意が分かれ、さらに年毎の難易度により、出来・不出来が大きく変動する科目です(つまり意外にリスクが高い科目です)。過去問題を中心に繰り返し解答の練習と知識を定着させて、ベースとなる得点レベルを極力向上させて、難解な統計問題や、想定外の出題による減点をカバーできるように対策を進めることが重要だと考えています。
 
 

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