1次試験科目 「企業経営理論」概要

 今回は、中小企業診断士 1次試験科目の中でも特に重要かつ”中小企業診断士らしい”科目である、「企業経営理論」についてまとめます。この科目は、一般的に知られる経営関連のフレームワーク・経営関連用語等を体系的に学ぶことを「経営戦略論」として試験対象とするほか、組織形態や労働関連法規を対象とする「2.組織論」、さらには「3.マーケティング論」という3つのテーマで構成されています。また、出題される設問数も基本的には3つのテーマで全体を3等分するイメージです。J-SMECA(中小企業診断協会)が公開する情報によると、平成28年度の試験対象は以下のようになっています。
 
企業経営理論の概要


 
「1. 経営戦略論」の内容
 経営戦略論では、コストリーダーシップ戦略、PPM(プロダクトポートフォリオマトリクス)といった、経営戦略に関する各用語の概念(単純な用語の意味の理解に加え、フレームワークであるものは図を伴うケースが多いです)を記憶・理解しているかを問われます。ただ、単純に「~のことを何というか?」というような設問ではなく、やや冗長な(笑)文章形式にされた設問文章と選択肢の文章が示され、そこから正誤を判断して適切な選択肢を選ぶ形式です。
 
 
「2. 組織論」の内容
 組織論に関しては、組織形態の構造においてマトリックス組織や事業性組織といった組織構造の種類・内容を問われ、また、経営組織の運営では学術的な観点からみた組織論・理論の提唱者と理論内容などが出題されます。さらに、人的資源管理については、36協定や時間外労働などの法規制などが出題の対象です。基本的に「企業経営理論」全体に言えることですが、この組織論だけ見ても記憶する分野の幅が非常に広く、また、設問は正誤を問う説明なので、語句と意味の入れ替え等がそれぞれの分野別に行われることがあります。ですので、ある程度同一分野の知識同士の関連付けを行いながら記憶した方が効率的に試験対策が行えると感じます。
 
 
「3. マーケティング論」の内容
 マーケティング論の対象分野の理解に着手する際は、最初にマーケティングという言葉の定義を理解することからはじまります。この言葉はよく耳にする割には、本来の言葉の定義が非常にとらえにくい言葉であり、このテーマ自体が試験対象をどの範囲まで規定しているのかを知ること自体がはじめて学習する方にはわかりづらいのではないでしょうか。マーティングの定義を理解した後、消費者行動やブランディング、製品のポジショニング等の言葉とその意味を理解することになります。また、昨今ではWEBや様々な顧客に関するデータを活用したマーケティングも活発に行われている為、プロモーション戦略等については近年のプロモーション手法のトレンドなども把握しておく方がよさそうです。
 
 
 上記のように、1科目とはいえ、その対象範囲は非常に広く、結果として多くの語句・意味・図を関連付けながら覚える必要があります。また、この科目は2次試験対策を進める上でも非常に重要な科目とされており、2次試験においてはこの1次試験で習得した知識そのものではなく、考え方を活用したり、知識の応用力を問われる設問が出題されます。捉え方によっては、他の資格ではあまりない”経営”という言葉を多面的・体系的に理解する面白い科目ですので、自分の勤務先の状況や知識と照合しながら少しずつ理解を進めることをお勧めします。
 
 

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