模擬試験と過去問題

中小企業診断士 資格試験対策においては、予備校などが主催する模擬試験の活用をおすすめします。また、経験上、模擬試験と過去問題の使い分けとしては、それぞれを以下のようにとらえて取り組むことが効率的だと考えています。これは、1次試験対策も2次試験対策も共通の考え方です。
 
模擬試験と過去問題を活用したPDCサイクル


 
模擬試験の特徴
模擬試験は、資格試験対策を長年行ってきた予備校の分析に基づいて問題が作成されている為、出題傾向や近年出題されやすい分野や用語などを効率的に確認することが可能です。また、実際の試験に近い雰囲気と時間的制約の中で解答することになるので、自身の本番におけるタイムマネジメント力がどの程度かを確認することができます。この二点は模擬試験の大きなメリットですが、その一方で過去の実績をベースとした予備校オリジナルの問題(=似せて作った「本物ではない」問題)でもあるので、例えば本番の試験問題の作成担当者が変わったことによる出題傾向の変化や、試験を通じて受験者をチェックする際の本質的な基準がずれていたりするケースもあります。特に二次試験の模擬試験は、その傾向が強く、予備校毎にオリジナルのカラーを持っている為、本番の試験とは採点基準も作成方針も異なる可能性が高いです。
 
過去問題の特徴
模擬試験に対して、過去問題はいわゆる「本物」の試験なので、模擬試験の課題として挙げたような本質的な基準のずれは基本的には少なくなります。つまり常に一貫した基準や問題作成要領をベースに作られた問題であることがメリットです。しかし、過去問題だけを独学で練習するだけでは、試験時間中のタイムマネジメントの状況をチェックしたり、他者との比較などを行うことはできません。また、問題と正解だけが手元にあっても、理解をする情報としては足りないことがあるので、そのような場合に予備校などが作成しているテキストや問題の解説書が必要になります。
 
 
上記のように、模擬試験も過去問題もそれぞれメリットと課題があるので、それらをうまく補完しあいながら、学習のループを作ることが大切です。さらに、限られた学習時間を効率的に使用する上で、最も重要となるのが上図の「PLAN」の部分です。中小企業診断士の資格試験は、幅広い対象分野に対してジェネラリストであるかを問う試験なので、広く浅くが基本になります。得意な分野を得点源としたい為に重点的に学習したくなる気持ちも出てくるのですが、優先度としては、「できない科目や分野を引き上げ続ける」作業の方が高いと思います。
 
 
「CHECK」として模擬試験を活用して、①解答できるかどうか、②時間管理ができるかどうかの二点を各科目や分野ごとに把握し、その結果を分析しながら、次の学習対象を「PLAN」で絞り込む、そして絞られた科目と分野に対して過去問題をベースに「DO」を行うという方法がおすすめです。
 
 
 

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