日本の大手企業 v.s. アメリカのベンチャー企業

 企業そのものの風土や文化の違いを最も肌で感じた経験をお持ちなのは、転職を多く経験されている方々ではないかと思いますが、同じ会社に長く務めた場合であっても、組織機能や事業単位で風土や文化が異なる事を実感する機会は多くあります。

 

 今回は、自身の経験に加えて、日本の大手企業、アメリカのベンチャー企業という、全くタイプが異なる企業での経験やその違いについて気付いた方々の意見をもとに、これらの企業の違いについて少し考察をしてみました。主観が多く含まれるので、各項目の内容が必ずしもどの企業にも当てはまるものではないと考えていますが、テーマ別に全く違う視点が存在し、その両者をしっておくだけでも、状況や会社の規模に合わせて最適なスタイルを取り入れることで、組織やその文化を上手くバランスさせることに役立つかもしれません。

 

   日米企業風土・文化の違い

日本 アメリカ
企業タイプ 大手企業 ベンチャー企業
一般的な特徴 リソースが豊富 リソースが限定的
     
経営方針・計画 内部リソースの活用を好む 外部リソースの活用を好む
一本道の計画やシナリオ バックアッププランを作る
計画は絶対 計画は変更すればよい
     
リスクへの対処 予防的アプローチ 事後的アプローチ
「念のため」の意識 「必要最低限」の意識
石橋を’壊れるまで叩きそう..’ 石橋なら’ひとまず渡ろう。’
悲観的 楽観的
     
仕事の進め方
複数案件への対処
「どれも大切」 まずは優先度付け
個々を詳細まで調査・検討 個々の調査・検討は最低限
標準化しやすい 標準化が難しい
     
人や組織・マインド プロセス重視 結果重視
共有作業が多い 共有作業は少ない
組織の階層化 組織のフラット化
「熱意・気持ち」優先 「合理性」優先
同質化しやすい 個性が残りやすい
人材の流動性低い 人材の流動性高い
     
責任・権限 責任の所在曖昧 責任の所在明確
権限委譲進みづらい 権限委譲進みやすい
意思決定に時間がかかる 意思決定が迅速

参考:アメリカにおける技術系ベンチャー企業の特徴


無数に存在する「分かり合えない」きっかけ
 ここに示しただけでも、日本の大手企業とアメリカのベンチャー企業は、
それぞれ全く逆のスタイルや文化を持っていることが分かるのですが、これらの会社が一緒に何かプロジェクトを成し遂げようとすると、色々と大変になることは容易に想像がつきます。

 特に最近では企業単独での投資や開発のリスクを回避するために、業務提携や共同開発という取り組みが国を超えて当たり前のように行われています。そうなると、仮に両社の経営のトップが意気投合し、固い握手を交わしてプロジェクトを始めてみたとしても、実際のメンバー同士の協業においては全く話が噛み合わなかったり、分かり合えないということが必ず生じることになります。

 

 


どうすれば上手くコラボレーションができるか?
 では、日本の大手企業と、アメリカのベンチャー企業が同じ目標に向かって取り組もうとする場合に、どのようにすれば上手くコラボレーションができるのか?という点は非常に難しい問題です。おそらく成功に必要な要素は、企業の組み合わせの数ほどあるとも言えますし、いくつかの点だけに注意をすれば成功するというものでもないはずです。しかしながら、非常にシンプルな原則として経必要性を感じるのは、常に双方の企業が相手を理解しようと努力をすることではないかという点です。

 その理由は、双方がお互いを理解しようと努力をすることは少なからずプロジェクトを継続する上で不可欠であり、協業が成功する事例においては、多くの場合は二つの企業が協力して成し遂げたというよりも、すでに一つのチームとしての独自の文化や風土を形成できているケースが往々にしてあると考えているからです。

 

 

 それぞれの項目について、正しいかどうか、もしくは優れているのはどちらかという形で企業風土や特徴を比較することも経営の実践においては大切かもしれませんが、少し肩の力を抜いて好奇心の赴くままに、各会社の特徴や文化の違いを探ってみることは、時として大変面白い考察になります。

 

 

 

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