実務補習の進め方とポイント

 実務補習は非常に限られた日程の中で、準備や企業診断、レポートの作成から報告までの一連のプロセスを終えることになる為、精神的にも体力的にもエネルギーが必要であることは間違いありません。しかしながら、相互でサポートが可能なグループワークであることや、時限的な活動であることからもわかるように、手を抜くことが可能でもあります。ただ、実際に実務補習を終えた感想としては、投資した時間や費用に見合うだけの貴重な経験をできるだけ増やすことが何よりも自身の為になるのではないかと感じます。ここでは、実務補習の進め方や、より有意義に実務補習を終えるためのポイントをまとめます。
 
 
実務補習の進め方
 現役の中小企業診断士の方一名が指導員を担当され、その方に5名程度のグループが編成されます。対象となる企業は1回につき1社、計5日(実際には週末を中心とした実働日となるので、間には各自が情報収集や分析、担当分のレポート作成を行う平日の期間が加わります)の中で、事前調査・企業訪問とヒアリング・企業に対する分析や提言の検討・報告をすべて終えることになります。グループで作業を進めますので、基本的には企業を訪問する前にある程度担当する分野を決めて置き、それぞれが決められた担当分野についてのレポート作成から報告までを行うという流れです。実際には、ある程度は指導員の方の裁量や、対象とする企業の業態に合わせて異なる場合もありますが、ここで述べた分野とは、例えば事業戦略、マーケティング、人事・組織、財務といった分野です。

 一連の実務補習期間中は、事務局を担当する協会が準備した貸会議室や対象企業で主に行われますが、どうしても方向性や内容が定まらず、進捗が遅くなるケースが往々にしてあり、そのような場合は、休日や各自の業務を終えた後に、自主的にカフェ等で集まったり、メール等でやり取りをしながら進めていきます。また、担当分のレポートをまとめる為の時間は、各自がそれぞれ平日の仕事を終えた後や週末のプライベートの時間の中で確保しなければなりません。チームワークをいかに発揮するか、どこを妥協してどこを主張するか、期日内に終えるためにどのような分担方法や工夫・サポートができるか等、このプロジェクトマネジメントの実践こそが一つの実務補習の意義のように感じます。
 
 
実務補習を有意義に過ごすポイント
 診断士試験合格後にようやく得られた企業診断の実践の場ということもあり、できるだけその企業にとって有効かつ実効性がある提言や分析結果を提供しようという気持ち自体は、おそらくは特に意識をしなくても自然とグループのメンバー同士の刺激にも支えられながら得られると思います。診断士として登録した後に、どのような形でこの資格を活かすかは人それぞれだと思いますが、その後のキャリアがどのようなものであったとしても、実務補習を終えた自身の反省を踏まえると、特に次のようなポイントを大切にしながら実務補習期間を過ごすことをお勧めします。

実務補習の期間中は、とても密度が濃い時間を過ごすことになるので、実際にはほかにも様々な捉え方があるかもしれません。実務補習で作成することになる診断報告書が、その企業の為だけに作られたオーダーメイドの報告書であるように、実務補習は、診断士としての登録を控えたそれぞれの診断士にとって、オーダーメイドの経験や実績と言えると思います。

  

  

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