創業の主役

経営支援がすでに運営されている事業や企業経営を対象とすることに対して、創業支援は、まだ影も形もない「将来の会社」を想像しながらそれを具体化していく活動を支援することになります。状況だけを比較すると、現状の企業や経営者が直面する経営課題や問題点と向き合うところから始めることが多い経営支援に比べて、創業支援の方は創業者と一緒に将来を計画する作業から始めることが多い為、明るい活動になりやすいと感じます。ただし、非常に責任は重く、中小企業診断士として創業者の創業支援に深く関われば関わるほど、自身のアドバイスや支援内容次第で創業者が本来持ち合わせていた可能性を潰してしまうリスクが生じます。
 
 
創業の主役は誰か?
創業支援を行う際に注意していることは、事業ポートフォリオや事業計画を組み立てる作業を行う場合は、必ず最初の一歩は創業者に実施して頂くということです。アドバイスや支援をする立場に立つと、ふと自身の経験や感覚に基づいて絵や事業計画のスプレッドシートを広げてしまいがちなのですが、それを行ってしまうと、創業者自身にしかわからない感覚やポイントを無視してしまう恐れがあるからです。創業の主役はあくまでも創業者である為、まずは創業者の頭の中にある計画や事業の概略を書いてもらう。もし、それ自体が難しいのであれば、その方法やフレームワークをお伝えして、サンプルとなる他社の計画や、参考となる経費や売上の情報などを集めて提供するという作業を心がけています。
 
また、創業者に書いて頂いた”最初の一歩”の中に示されている前提条件(想定するコストや売上、市場規模)や事業計画を見れば、創業への熱意や事業に対する意識の高さなどを知ることができます。これらの情報は、次に行わなければならない具体的な創業支援のアクションを見極める際の重要な指標となります。
 
 

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